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gallery IHA online lecture 01 「ことばと建築」第1回隈研吾『点・線・面』を開催しました。

本日、gallery IHA online lecture 01 「ことばと建築」の第1回となる隈研吾『点・線・面』を開催しました。

2月に『点・線・面』を上梓された隈研吾さんをお招きして、お話をいただきました。本について話すことはすごく珍しいんです、といいながら、『負ける建築』は、磯崎崎新さんや黒川紀章さん、安藤忠雄さんら「周りに対して勝たなきゃいけない建築」を背負っていた上の世代の建築家に抱いていた違和感から出発したのに対し、『点・線・面』はより理論的な内容になっているとご紹介いただきました。

高校生の時に読んだカンディンスキーの『点・線・面』は、閉じたヴォリューム、強いシルエットをもつ近代的な建築の対極にあるものだと思う。建築、音楽、美術、ダンスなど他領域を横断していく姿勢や、ギーディオンとは異なった時間観が魅力的であった。カンディンスキーは時間を「修正可能性」という観点でとらえている。建築は修正可能になれないものだろうか。マリオ・カルポのコンピューテショナルな建築、無限に修正可能な建築というアイディア、J.J.ギブソンの「アフォーダンス」といったアイディアがこの本の一つのリソースになっている、ということでした。

現代量子力学に見られる「次元」、矛盾する方程式が同時に成立している世界観、建築を流動的な物体としてとらえるラトゥール、書道家石川九楊がいう他者を含む筆記法など、今回の『点・線・面』を成り立たせている時間空間観念についてお話しいただきました。

大変刺激的なレクチャーだったのではないかと思います。

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