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「すみだ向島の風景をつくる」ワークショップnews⑩:8/17に第2回ワークショップを開催しました。

 先週に続いて、8月17日午後2時から8時まで、ワークショップ第2回目と長谷川豪さんのレクチャー「小住宅」を開催しました。第2回ワークショップは、村山徹さんのミニレクチャーは「馴染める自律性」、すなわち自律性と他律性のバランスを調整しながら、まちと住宅の関係を築いていく方法論について、設計前の60mm単焦点レンズ1本だけを使うリサーチからディテールまで、3件の住宅を題材にお話いただきました。京島という個性的な街との関係をどう考えるのかという大事なポイントに触れるお話でした。

 その後、今考えているコンセプト、企画、コモンズのあり方、どんな人がどう住むのかについて、参加者各人に発表していただきました。江戸時代の川辺空間のギャラリー、地方に住み週末を東京で過ごすライフスタイル、共有空間としての現代銭湯、野菜を媒介にしたコミュニケーション、キッチン空間の開放、高齢者が集まれる場所、学生のものづくり工房、セルフビルドとお地蔵さん、商店街でゆったりと過ごせる場など多様なアイディアが出て来ました。村山さんからはプログラム倒れにならないよう、建築とプログラムの間を何度も行き来してほしいとのアドヴァイスをいただきました。飛び入り参加してくださった建築家山田紗子さんからは、各人の提案に連携が感じられるところがいい、どう開くのかどう暮らすのかどう生活を成り立たせるのかを丁寧に考えれば、住宅の新しいプロトタイプが生まれるかもしれないというアドヴァイスをいただきました。

 長谷川豪さんは日本では滅多にレクチャーをなさらないそうですが、今回は「Bridging」というテーマで、「森のピロティ」「練馬のアパート」をはじめとする5−6の住宅、奈良県吉野町でのairbnbとのコラボレーションから生まれた宿泊施設、イタリアでの大理石を使ったプロジェクトなどを事例として、内ー外、土木ー建築、まち、コミュニティ、文化などを繋ぐ建築についてお話いただきました。ピロティの高さ、半屋外空間のつくりかた、屋根の架け方など、具体的な建築言語として「Bridging」をどう構築するかを丁寧に解説していただきました。

 次のワークショップは1ヶ月先、コンセプトが具体的な建築の形になってくるはずですが、コンセプト/プログラムを建築言語で表すためにどうしたらいいのか、とても大きなヒントがたくさんあったのではないかと思います。

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