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●プリンストン大、ワシントン大、清華大、東大合同レビュー開催!

(March 31, 2017 | KU

さる3月20日(月)に、1階レクチャールームを使って、プリンストン大学、ワシントン大学、清華大学、東京大学、名古屋高専大の修士コースの学生たちの合同レビュー(というより中間報告階)が開催されました。課題、東京オリンピックメインスタジアムのサイトに都市/建築を提案すること。世界各地の学生たちが同じ一つの課題に取り組む試みで、出題は隈研吾さん。40人近い学生たちが集まってお互いの作品について議論しました。スタートはまちまちだったようですが、それ以上にアースワークから入ってきて建築化をめざすもの、余分な機能をそぎ落としてサイトにオリンピック施設をレイアウトしたものなどアプローチがそれぞれにユニークで、好対照をなしていました。主催は東大隈研の平野利樹さんと小渕祐介さん。最終プレゼンは5月ごろとかこれらの作品がどうまとまっていくのか楽しみです。

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●春レクチャーシリーズ第1回 平野利樹「オブジェクト、けったいさ」開催しました。

(April 8, 2017 | KU)

4月8日(土)、gallery IHA 春レクチャーシリーズ『建築評論の現在』第1回平野利樹「オブジェクト、けったいさ」を開催しました。平野さんからは、現在は「分断の時代」、アメリカにおけるオブジェクト志向の興隆とその建築家たちの紹介、その作品に見る「けったいさ」(不気味さ・奇妙さというと恐ろしいが、ポップな明るさ、変だけどおもろいな、といった肯定的なニュアンスをもたせたいとのこと)についてのプレゼンテーション。能作文徳さんから「けったいさ」だけでいいのかという疑義。浅子佳英さんからは「けったいさとは他者性、他者との出会いをどう建築が受け止めるか」。
当日入場の方が多かったため、参加者が予想を上回り十分な席を用意できずに立ち見になってしまった方、もうしわけありませんでした。次回以降、予約の方を優先的にお席にご案内致します。

facebookで今村創平さんのポストをシェアしました。

https://www.facebook.com/galleryiha/

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●次回レクチャーシリーズの日程が決まりました。

(April 10, 2017 | KU

4月8日(土)、gallery IHA 春レクチャーシリーズ『建築評論の現在』第1回平野利樹「オブジェクト、けったいさ」を開催しました。平野さんからは、現在は「分断の時代」、アメリカにおけるオブジェクト志向の興隆とその建築家たちの紹介、その作品に見る「けったいさ」(不気味さ・奇妙さというと恐ろしいが、ポップな明るさ、変だけどおもろいな、といった肯定的なニュアンスをもたせたいとのこと)についてのプレゼンテーション。能作文徳さんから「けったいさ」だけでいいのかという疑義。浅子佳英さんからは「けったいさとは他者性、他者との出会いをどう建築が受け止めるか」。
当日入場の方が多かったため、参加者が予想を上回り十分な席を用意できずに立ち見になってしまった方、もうしわけありませんでした。次回以降、予約の方を優先的にお席にご案内致します。

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●ご連絡:予約人数が定員を超えました。

(April 14, 2017 | KU

gallery IHA 2017春レクチャーシリーズへのご予約申し込みありがとうございます。各回、予約が定員を超えました。概ねご予約の7割程度のご参加を見込んでいますので、まだ予約を受けます。
当日は17時半頃からご来場順にお席にご案内します。来場者が席数を超えた場合、会場内での立ち見も可ですが、ロビー席の用意をいたします。また、ご予約のない方は、開演の5分前から会場内空席があればご案内いたしますが、原則としてロビー席で参加していただくことになります。どうぞご了解ください。

●ご報告:JIA CPD認定プロバイダーとなりました。

(April 19, 2017 | KU

JIAにCPDプロバイダとしての認定を申請しておりましたが、無事承認されましたことをここにご報告いたします。これに伴い、4月22日に開催されます2017春レクチャーシリーズ・第2回レクチャー(プログラムID: 00199585)からCPDが2単位付与されます。CPD単位の取得を望む方は、gallery IHAのIVENTページの申込フォームで、CPD番号を記入してください。gallery IHAの方で、一括申請をします。(注意:現在、プログラム自体の認定が取れているのは第2回のみで、第3、4、5回は現在申請中です。)

●春レクチャーシリーズ第2回小渕祐介「建築評論は誰に語られるのか」開催しました。

(April 27, 2017 | KU

4月22日(土)、gallery IHA 春レクチャーシリーズ『建築評論の現在』第2回小渕祐介「建築評論は誰に語られるのか」を開催しました。小渕祐介さんからは、T/ADSでの活動、特に建築以外の分野の人たち(一般の人たち)に向けて建築側からメッセージを発信することを目的とした、磯崎新さんや妹島和世さんへのインタビューシリーズのご紹介などがありました(以下のリンクから、動画視聴が可能です)。塚本由晴さんからは、建築に対する批評と作家が構築する建築論の違い、篠原一男氏にみる伝統論の焼き直しから白の家への「行列変換的手法」などのお話がありました。会場からは、一般の人が一番興味を持っているであろう「人口減少時代の建築のあり方」に対する議論はないのかという問いかけがあり、「建築」の中で議論をすることと、建築の内と外をつなぐ議論のありかた、言葉の作り方がまだまだ模索状態にあるという、評論の入り口に立たされたレクチャーになりました。

 

The Advanced Design Studies Program (T_ADS) at The University of Tokyo’s Department of Architecture

http://t-ads.org

 

https://www.facebook.com/galleryiha/

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●EMERGING TRAJEOTORIES(レクチャー)

(May 1,  2017 | KU

春レクチャー第1回の講師、平野利樹さんがコーディネートするアメリカ建築界の最先端を切り開く若手建築家たちのレクチャーが、5月12日、六本木AXIOMで開催されます。お時間のある方はぜひお運びください。

Art & Science gallery lab AXIOM

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●「都市におけるコモンズの再構築」gallery IHA 夏レクチャーの予告

(May 9,  2017 | KU

夏レクチャーシリーズの日程とメンバーが決まってきました。

詳細決まり次第、参加者の募集を始めたいと思います。どうぞ奮ってご参加ください。

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gallery IHA 夏レクチャーシリーズ「都市におけるコモンズの再構築」

プロデュース:長谷川逸子、キュレーション:塚本由晴

第1回 能作文徳、講演:6月6日(火)、展示:6月3日ー6月16日 

第2回 tomito、講演:6月17日(土) 「半端の生態学」、展示:6月17日ー6月30日 

第3回 中川エリカ、講演:7月1日(土)「バラバラで動的な平衡」、展示:7月1日ー14日 

第4回 増田・大坪、講演:7月15日(土)、展示:7月15日ー28日 

第5回 岩瀬涼子、講演:7月29日(土)、展示:7月29日ー8月11日 

●ご報告:JIA CPD単位申請者名簿を提出しました。

(May 10,  2017 | KU

本日、JIA事務局に、4月22日(土)小渕祐介「建築評論はだれに語られるのか?」(001995865)、5月6日(土)門脇耕三「建築のデリバリー」(00199586)のCPD単位希望の出席者名簿を提出しました。

●春レクチャーシリーズ第3回 門脇耕三「建築のデリバリー」開催しました。

(May 10,  2017 | KU

5月6日(土)、gallery IHA 春レクチャーシリーズ『建築評論の現在』第3回門脇耕三「建築のデリバリー ―建築的知性の偏在化の日本における展開」を開催しました。門脇さんからは、建築生産史の基礎を作ったとされる渡辺保忠『工業化への道』の紹介があり、日本木造建築構法の歴史を概観しながら、建築家の主体性、建設過程における役割の変遷を主題としたレクチャーをいただきました。大工(おおいたくみ)がまさに建設過程の意匠から技術をすべて統括する立場、”archi-tect”そのものであった古代律令制時代、専門分化した血縁的小集団となって高度な秘伝技術を獲得した中世番匠、秘伝であった木割書(大工の手による技術書)が開かれ、技術が凡庸化していく近世、設計施工分離と近代技術の導入をへて informal/formal architectureの分離へと進む近代。その本質を「システム化」として捉え、システム化の進行とそこから疎外される人々の問題。70年代に顕在化したポスト近代としての脱システム化。そのあとに訪れたバブル景気と脱システム化の多様な試みの挫折。1時間ほどのレクチャーに凝縮された内容に、会場もやや圧倒され気味でした。北山恒さんからは、ポスト万博(ポストformal architecture)の70年代に日本独特の建築運動が始まったという指摘があり、70年代の状況と現在、informal architectureに飛び込んでいく若い建築家を取り巻く状況の類似性について同意がありました。ディスカッションは、”informal”の中に建築家が追い込まれていくだけなのか、建築家の職能自体が変化してそこに主戦場を築いていけるのか、あるいは”informal/formal”の壁を崩していけるのかなど、建築/建築家のあり方が焦点になりました。

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●5/20限定、南後由和+明治大学南後ゼミ編『都市論ブックガイド2』を販売します。

(May 15,  2017 | KU

春レクチャーシリーズ第4回 南後由和「コンスタントのニューバビロン論」(5/20)当日は、受付にて、南後由和+明治大学南後ゼミ編『都市論ブックガイド2』の限定販売をします。販売価格は¥1,000(税込)です。在庫僅少とのこと、レクチャーに参加される方はぜひこの機会にお求めください。

また、今回の特典として「『都市論ブックガイドーーとりあえず75冊』合評会レポート」をお付けします。
詳しくは、都市論ブックガイド公式HPでご確認ください。 http://www.nango-lab.jp/bookguide/

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●『建築評論の現在』展覧会を開催しています

(May 16,  2017 | KU

gallery IHA春レクチャー『建築評論の現在』ご好評につき、平野利樹、小渕祐介、南後由和、門脇耕三4者合同展覧会を本日(5月16日)より、開催いたします。

『建築評論の現在』展覧会
5月16日(火)--5月31日(水) 11:00-18:00、日・月・祝休

*ご来場の方は、03-3818-5460にご連絡ください。

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●『都市におけるコモンズの再構築』日付修正

(May 23,  2017 | KU

すでにお申し込みをいただいていますが、夏レクチャーシリーズ『都市におけるコモンズの再構築』のチラシなどに、日付の間違いがありました。facebook及び当サイトの情報を更新しておりますので、すでにダウンロードされた方はお手数ですが、最新版をダウンロードしてください。

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●南後由和+明治大学南後ゼミ編『都市論ブックガイド2』

(May 23,  2017 | KU

5月20日の限定販売分はおかげさまで、レクチャー開始前に完売いたしました。当日入手できなかった方には大変申し訳ないことをしました。まだ多少南後研に残部があるようです。5月27日にgallery IHAにいらっしゃる方で、本の購入を希望される方は、5月26日金曜日の夕方17時までに以下にメールください。ギャラリーに用意しておきます。gallery.iha@ihasegawa.com

 

*以下の南後研サイトからも購入できます。

http://www.nango-lab.jp/bookguide/

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●第4回CPD単位申請者名簿をJIAに提出しました

(May 24,  2017 | KU

『建築評論の現在』第4回南後由和「コンスタントのニューバビロン論」のCPD単位申請者名簿をJIAに提出しました。

●「NPO建築とアートの道場」は正式にNPO法人として認可されました。

(May 29,  2017 | KU

「NPO建築とアートの道場」は正式にNPO法人として認可されました。

これからいよいよ、建築とアートをめぐる開かれた議論の場として運営していきますので、どうぞご支援よろしくお願いいたします。

●『建築評論の現在』展覧会を終了しました。

(May 31,  2017 | KU

『建築評論の現在』展覧会を終了しました。6月1日---2日は撤収と搬入設営のため、お休みします。(4、5階 長谷川逸子作品の模型をご覧になりたい方はご案内しますので、03-3818-5640にお電話ください)

6月3日(土)より、『都市におけるコモンズの再構築』能作文徳さんの展覧会を開催します。

●6月6日(火)18時-20時 能作文徳「建築の物語的エコロジー」開催します。

(June 5,  2017 | KU

NPO建築とアートの道場2017年夏連続レクチャー『都市におけるコモンズの再構築』、いよいよ明日、6月6日(火)トップバッター能作文徳さんのレクチャーを開催します。

今回は、塚本由晴さんのご提案で「誰でも自由に参加できるワンコイン懇親会」をIHAギャラリーにて開催します。ワインと少々の食材を用意します。レクチャー参加費500円の他に、懇親会参加費として500円いただきますが、アフターレクチャーにリラックスした交流の時間を作りたいと思っています。レクチャー参加予定の方は是非、少し時間を大目に見ていただいて、懇親会にもご参加ください。お待ちしております。

●春レクチャー第5回CPD単位申請者名簿をJIAに提出しました

(June 7,  2017 | KU

『建築評論の現在』第5回浅子佳英「インテリアデザイン」の、CPD単位申請者名簿をJIAに提出しました。

●夏レクチャーシリーズ第1回 能作文徳「建築の物語的エコロジー」を実施しました。

(June 8,  2017 | KU

夏レクチャーシリーズ『都市におけるコモンズの再構築』第1回、能作文徳さんのレクチャー「建築の物語的エコロジー」を実施しました(6月6日火曜日)。

能作文徳さんから始めにハーディンやオストロムらの「コモンズ(共有地)」理論の紹介がありました。都市における貧困や福祉の不足、宇沢弘文の社会的共通資産、エントロピー学派、エコロジー論との関係を通して、都市におけるコモンズを構築していくにあたって、建築家は資源のフリーライダーになってはいけないのではないか、地域コミュニティや自然エネルギーや物質循環の中で建築を考え、自然と共にある生活を作っていくべきではないかという提言がありました。続いて「高岡の住宅」やマニラの「バンブーシアター」を通して、モノが作るネットワークの可視化の方法の説明がありました。

能作さんのプレゼンテーションの後、会場のレイアウトを円形に変更しディスカッションタイムに移行、まず塚本さんが、「成長という概念の変化をネットワークが豊かになるという言い方で表現できるのではないか。」「地球環境というような抽象論ではなく、もっと身の回りにあるスキルや振る舞いっていうところから組み立てていかないと生き生きとした話にならないんのではないか」という問いかけがありました。中川エリカさんは「能作さんの面白いところは、理論的に語っていながら、お米を食べたらホッとしてお米の袋を作ったみたいな感受性。」。「物語的エコロジーの面白さは、ハプニング的な出会いと生産力」(塚本)、「地域にあるモノでプロジェクトを進めていく時に限界を感じたことはないか。」(岩瀬)、「まずは知ることから始めないと。」(能作)、最後に長谷川から、「能作さんがやっていることは新しいもの新しいものとやってきた私たちの世代への批判でもあると思う。振り返ってみると日本における物質の循環は、随分と政治的なプロセスによって今の形になった。そういう社会に対して建築家は本当はもっと戦ってこなければならなかったのではないかとつくづく思う。色々といってきたつもりではあるけれど、なかなか建築家の言葉が社会に届かない。能作さんたち若い世代の建築家には声を大にしてどんどん発言して言ってほしいと思う」と、エール。

レクチャー後はワンコイン懇親会でリラックスした雰囲気の中、10時過ぎまで話に花が咲きました。平日にも関わらず、多くの方にお運びいただき充実した議論になりました。ありがとうございました。

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●春レクチャーシリーズ第4回南後由和「コンスタントのニューバビロン論」(5月20日)レポート

(June 9,  2017 | KU

すっかり遅くなってしまいましたが、春レクチャーシリーズ第4回南後由和「コンスタントのニューバビロン論」(5月20日)のレポートです。
これまで日本ではシチュアシオニストといえばギー・ドゥボール『スペクタクルの社会』らの消費社会論が知られ、建築文化論的な視点はあまりなかったといわれる中で、建築的なアプローチをしていたコンスタントに焦点を当てたレクチャーでした。南後さんはルフェーブル経由でシチュアシオニストに関心を持ち、研究の二つの軸「有名性と無名性」の中で、コンスタント研究は有名性に関わる問題として位置付けているということでした。
コンスタントの「前期ニューバビロン」は、ユーザーが構築する「遊ぶ人」の都市、建築家の主体性を消去するプラットフォーム都市、絶えず壊れては新しい形を作り出す未完の都市、牧歌的な技術信仰に支えられていたユートピア都市として描かれていた。それは現代の「シェア」や「集合知」といった問題にもつながって来るのではないか。しかし、「後期ニューバビロン」(69-74)は暴力、破壊に満ちた陰鬱なディストピア都市へと変貌する。いわば後期ニューバビロンは自分自身への自己批判としてある。このようなコンスタントの経歴、作新紹介の後に、4つの問いが南後さんから示されました。
1)デザイナーと非デザイナーの境界の在り処とは?
2)「集団的創造性」と311後に顕著になった「みんなの〇〇」などとの接続点はどこに?
3)グローバル資本主義の中で現代における「水平性」の可能性と限界は?
4)個と個を繋ぐプラットフォームを提供しているグローバルな巨大資本の存在をどう捉えるのか?
藤原徹平さんから「社会に刺さるという意味ではドゥボールはコンスタントを凌駕している、シチュアシオニストの枠組みで評価するとかえってコンスタントを矮小化するのではないか。」、南後さん「ドゥボールはあまり一般大衆を信じていなかったが、コンスタントはもう少し一般の人々寄りだった。確かにみんなが参加できるプラットフォームそれ自体を用意する建築家の超越性をコンスタントは消せなかった。」。金野千恵さんから「ふるまい学をどう建築化するのかと『ロッジア』の研究をした。そして一つの形式を与えることで、多様なものが混じりあう領域を作れると気づいた。ヴィエンナーレでも多くの同世代の建築家が人々のつながりをつくる領域をテーマにしていることに気づかされたが、まだまだそういうノーテーションのスキルがない。コンスタントの、時間を含むノーテーションをもっと見てみたい。構成やマテリアルといった表層とは違うもの、都市の共有領域を引き受ける基盤が埋め込まれていると建築を語れれば、オープンエンドな建築を作るヒントになっていくように思う」。日埜直彦さん「建築家はどうしてもコンスタントを計画者の視点で見てしまう。表彰の空間論に持っていくことはできるだろうか。」、勝矢武之さん「コンスタントは構築の暴力にも向き合っていたのではないか、その二重性が面白いのではないか。」など。南後さんが用意した問いを十分に議論する時間はありませんでしたが、たいへん多くの方にお運びいただき、熱気に包まれた時間になりました。ロビーでの参加になってしまった皆さんにこの場でお詫びいたします。

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●春レクチャーシリーズ第5回浅子佳英「インテリアデザイン」(5月27日)レポート

(June 9,  2017 | KU

春レクチャーシリーズ第5回浅子佳英「インテリアデザイン」(5月27日)のレポートです。

浅子佳英さんのレクチャーは1990年代から現在までの商業空間を中心としたインテリアデザインの展開をぎゅっと圧縮したものでした。浅子さんが建築の仕事を始めたころ、あちこちの現場に行くたびに近隣の店舗などのインテリアを見て回わり、コムデギャルソンのインテリアデザインの面白さに気がついた。しかし、インテリアデザインの流れを調べようとしてもまとまった資料がない。建築会社を辞めた後、東浩紀さんと編集の仕事をしていた時に、コムデギャルソンについてエッセイを書いたのがデビューだったそうです。レクチャーでは、白くミニマルなデザインが席巻した90年代、ミレニアムのお祭り気分を受け、アーティストとのコラボからなんでも真っ白にぬりつぶすようなものまで多くの実験的デザインが現れた90年代末から2000年代初頭、建築家は入り口や外装(表層)だけをデザインするというスタイルが確立したのもこの頃。2003年ごろからはあまり新しいデザインが現れなくなったが、「中身」から見ると、カフェやギャラリー、ブックショップ、ホテルなどが混在した「スローショッピング」、未完成でいろんなデザインが共存するコムデギャルソン「ドーバーストリートマーケット」など新しいタイプの店舗が出てきた。。。と、現代ショップデザイン史をぎゅっと圧縮していただきました。

太田佳代子さんから「浅子さんのレクチャーには『建築評論』という視点が欠けている。90年代以降のアート業界とファッション業界の密接な関係や、誰が何を売ろうとして、デザイナーがそれをどう空間化しているのかという仕組みも見なければ。インテリア空間の批評性がどこにあるかを問うことが重要。」、浅子「大上段な抽象論から行くよりも、今風の現象から批評性を拾い上げて行けば社会状況が見えてくるはず。インテリアデザインに対する蔑視は今でもとても根強い。」、太田「インテリアへの『蔑視』から話していただければ今の状況に繋がってくる。伊東さんミキモト、妹島さんのディオール、ほとんど建築家は『中』をやらせてもらえない。かといって、中も外も丸ごと建築家が手がけた理想的とも言えるヘルツォークのプラダは、建築家自身の期待ほどは社会から評価されていないように見える。これは建築全般にも言えることではないか。」、長谷川「浅子さんのスライドを見て、日本の若い人たちのリフォームにすごく影響を与えているなと思った。私たちの頃には倉俣史郎さんというすごいデザイナーがいて、アバンギャルドなことをやっていたんだけど、そうした店舗はあっという間になくなっちゃう。リアルに建築の問題にはしにくかった。今は違いますね。」、大西麻貴さん「建築がかっこいいかとか美しいとかっていうことは大学の授業でもほとんど言われない。面白いプログラムがあるか、ヒューマンスケールであるとかが重視されている現状とも繋がっているなと思った。保守化への警鐘でもあるかと。」、藤原徹平さん「ショップ空間だけではなく、内から見た建築と都市という視点もあるべきじゃないかと思った。」、塚本由晴さん「学生時代から通いつめた沖縄料理店がある。そのお店にはおばあが持っているネットワークが丸ごと店になっている。商業の空間は毎日の実践、それを建築家は低く見てきたことがいちばんの問題。」、太田「フィリップ・ジョンソンが商業建築を作った時に、他の建築家たちから建築家の魂を売ったと批判を受けた。今やっと、風向きが変わってきたのかなと。」門脇耕三さん「だからこそ浅子さんに相当頑張ってもらわないと」。。。

『建築評論の現在』最終回にふさわしい緊張感のある議論が交わされました。

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●『都市のコモンズの再構築』能作文徳さんの展覧会を終了しました

(June 15,  2017 | KU

『都市のコモンズの再構築』能作文徳さんの展覧会を終了しました。高岡の住宅の模型と建設過程の動画、マニラのバンブーシアター模型、そしてバンブーシアターで屋根の覆いに用いた米袋、高岡の住宅の鬼瓦やタイルなの実物を展示していただきました。

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●春レクチャシリーズ『建築評論の現在』関連の記事をアーカイブしました

(June 15,  2017 | KU

大変ご好評いただいた2017春レクチャーシリーズ『建築評論の現在』に関する、Facebook及びgallery IHAホームページの記事をアーカイブしました。

●夏レクチャーシリーズ第2回tomito『半端の生態学』を開催しました

(June 22,  2017 | KU

先週末、6月17日(土)tomito architectureのレクチャー『半端の生態学』を実施しました。

まず、tomitoから題名について「都市のコモンズを考える上で、週3日だけカフェを開く人、お料理のセミプロ、本業とは別の副業、三角に残された残地、と言った半端をつなぎ合わせて資源化することが一つの答えになるのではないか」。古民家の離れを借りた「横浜のアトリエ」では、季節の廻りや植栽、行事、人々が集まる程よいスケールなど建築以外の要素も含めて綿密にデザインされていることに触発されたそうです。元々の町の軸とJR線のずれからできてしまった三角残地に提案した「吉祥寺さんかく屋台」、築65年以上の二軒長屋を、「まち普請制度」の助成を受けながら市民自ら公共的なサービスを提供する場として改修した「CASACO」。改修のプロセスでは、地域の人たちとの繋がりを作るために「東ヶ丘新聞」運営メンバーで月1回発行したりワークショップをやったりしたこと。最初は無関心/警戒モードだった町の人たちが打ち解けて情報や人が集まるようになっていったこと。そうして集まった町の情報をまとめた「出来事の地図」でまちの資源を可視化したこと。最後に今進行中の「真鶴出版2号店プロジェクト」での取り組みをご紹介いただきました。

前回と同じように車座になり議論に入りました。今回は、能作文徳さん、中川エリカさん、増田信吾さん、岩瀬諒子さんと全回の講師が揃い、活発な議論となりました。塚本由晴さんから「設計方法がまさにエコロジカルだけど、ものすごく時間と手間がかかる、生産性が低いのでは?」との問い。産業活動として建築を作ることと、エスノグラフィーとも言えるtomitoの方法論の間の葛藤、モニュメントとしての建築と非モニュメントの建築のギャップ、クリエイティビティの在り方、未完結な建築のあり方などが話題になりました。長谷川より「大島町絵本館の仕事はプログラムづくり、運営スタッフ養成から始まった。そのあと建築の設計も依頼を受けた。調査やプログラムから建築として立ち上げるためへのジャンプはなかなか自分の思うようにはいかないもの。みなさんが成長していく中で、どうやってこなしていくか、乞うご期待ですね。」とエールがありました。

 

ワンコイン懇親会は、塚本さんからワインの差し入れもあり、今朝仕入れたばかりという新鮮な野菜を主菜に、tomitoさんの「吉祥寺さんかく屋台」を囲んでの楽しい会になりました。

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●tomito展を28日まで開催しています。

(June 24,  2017 | KU

1階には「吉祥寺さんかく屋台」、2階には現在進行中の「真鶴出版2号店」プロジェクト、CASACO「出来事の地図」に関する展示があります。レクチャーで紹介された『真鶴植物秘伝帖』『美の基準』なども展示されています。

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●「tomito の奇跡」!?

(June 30,  2017 | KU

昨日tomito architecture 展の撤収が無事に終わりました。展示室正面壁に鎮座していた真鶴のサボテンが、新しい芽を出していることがわかりました。どうやら展示期間中に発芽したようです。「tomito の奇跡」!? お写真はtomitoさんの提供です。

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●中川エリカ作品展を開催しています

(July 4,  2017 | KU

中川エリカさんのレクチャー『バラバラで動的な平衡』の展覧会を7月12日(水)まで開催しています。いつもできるだけ大きな模型でスタディをするという中川さん。1階2階に、住宅建築賞金賞の桃山ハウスをはじめとするたくさんの模型を運び込んでいただきました。2階にはパネル展示とビデオ展示もあります。短い期間ですが、どうぞお運びください。

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●中川エリカ『バラバラで動的な平衡』を開催しました

(July 6,  2017 | KU

7月1日(土)中川エリカさんのレクチャー『バラバラで動的な平衡』を実施しました。

まず、中川さんから「都市におけるコモンズの再構築というお題をいただいて、バラバラさが持つ開放感や快楽を表す建築、バラバラで開放的な集合を作り、目に見えないコモンズに構造を与えるような建築についてい語りたいと思った」と。西田司さんと一緒に設計した「ヨコハマアパートメント」の半外部の広場で今も継続して起こっている様々なアクティビティ、ゆったりとした敷地の別荘地で施主とのワークショップで作っていった「村、その地図の描き方」、各階の平面形が違うためにあちこちにテラスや階段がある「コーポラティブガーデン@ゴタンダ」の紹介がありました。単独作品として、「ビッグテーブル」によって乱雑さを作り出した『ライゾマティクス新オフィス移転計画』、既存の敷地に残る材料と新しい材料を重ねるように作った『桃山ハウス』の話をしていただきました。これらのプロジェクトに共通するのは、人間がいることで成立するバラバラで開放的な集合、作られた時だけではなくずっと継続していく「庭」のような建築であるということでした。

ディスカッションでは、塚本さんから「中川さんはどうして空間」という言葉を使わないの?」と質問があり、「内と外の境界という概念がすでに空間を内包している。境界が開かれるという時の空間ではなく、いろんなことを受け入れられる開放性を作りたいから。空間は人がいなくても成り立ってしまう。だけど、人間も含めてできる環境を考えたいから。」と中川さん。その他、塚本さんから「20世紀の産業化された建築が暮らしのエコロジーを改変するために使われちゃったな、という反省がある。暮らしのエコロジーの歴史を考えることが必要ではないか。」、中川「地域の人たちの共同意識に触れるような建築が作れると、その地域の人々の生活や感性が変わっていくのではないか」、門脇耕三さん「桃山ハウス共感できる一方で、快楽的で健康的だけど、極めてプライベートな感じがする。街並み、建築の社会性が見えにくい。」、中川「屋根に変わる構えがないのか、と言われると今はないが、人間がいることによってできる構えができるといいなと思う」など。長谷川「桃山ハウスは庭的な家だなと思った。ものが植物のように生えて雑然とある。庭というのは建築と一緒に同じレベルでで作られるもの。それだけでは開かれたものとは見えない。私は開かれた場所を作りたいと原っぱのように作りたいとやってきた。バラバラさを継続していく難しさっていうのはずっとありますね。」。そのほかにも、藤原徹平さん、西田司さん、能作文徳さん、トミト冨永美保さん、伊藤孝仁さんたちから活発な意見が出ました。

当日は予想を上回る大勢の方にお運びいただきありがとうございました。今シリーズ恒例となったワンコイン懇親会も多くの方に参加していただきました。

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●夏レクチャー第1、2、3回CPD単位申請者名簿をJIAに提出しました

(July 14,  2017 | KU

夏レクチャー『都市におけるコモンズの再構築』第1回能作文徳「建築の物語的エコロジー」、第2回tomito architecture「半端の生態学」、第3回中川エリカ「バラバラで動的な平衡」の申請者名簿をJIAに提出しました。

●増田信吾+大坪克亘作品展を開催しています。

(July 18,  2017 | KU

増田信吾+大坪克亘作品展を7月26日(水)まで開催しています。まさに今設計が進行しているプロジェクト「北側のセカンドハウス」のスタディ経過のわかる模型とCGを展示しています。是非お運びください。

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●増田信吾+大坪克亘レクチャー「『空間』としての建築への違和感」を開催しました

(July 20,  2017 | KU

先週土曜日(7/15)に、 夏レクチャーシリーズ『都市におけるコモンズの再構築』第4回、増田信吾+大坪克亘レクチャー「『空間』としての建築への違和感」を開催しました。増田信吾さんから、エキスパンドメタルだけで自立させた塀「ウチミチニワマチ」、2階建のコンクリート造アパート改修で、既存サッシュを全部外し、庭との間に3層分の高さの窓を建てた「躯体の窓」、雪国の民家の高い基礎を利用し床レベルをGLまで下げる床下改修(?!)「リビングプール」、1970年代プレハブ住宅の母屋と離れの間に5.5mの高さの薄い屋根をかけた「始めの屋根」、そして、場を作り出すオブジェクトの力を見せる古神道の磐座調査、最後に現在進行中の「北側のセカンドハウス」についての解説がありました。いずれもエキスパンドメタルの素材感への眼差しや、庭を少し明るくする窓、光を映す北側の斜壁などといった作り込みの繊細さと、内装は施主の方が詳しいから任せた、初期のプレハブ住宅は十分機能を満たしているからそのままでいい、僕たちは施主ができない事だけをするという潔さが印象的でした。ディスカッションでは、こうした増田+大坪のプロジェクトがどのように「コモンズの再構築」に関係してくるのかという問いが焦点になりました。塚本由晴さん「場は時間や自然といったものとの関係性でできているから動かせないし生命体のように変容していくもの。空間は方法的で移動可能で世界中に拡張可能なので、20世紀に爆発的に支持されたのではないかと。コモンズを考える時、もう一度場の方に議論を持っていく必要があるのではないか」、能作文徳さん「場を作り出すオブジェクトの繊細な作り込みで周りの場が鮮やかに変わっていく面白さが増田大坪の仕事にはある」、藤原「切り分け方がうまい。切り分けてすごく繊細にスケールなどを捜査してここに場がありました、というフィクションを作り出す。機能はすでに満ち足りた現代社会に『場』が持ち込まれるとき、それがコモンズの再構築になっていく可能性がある」、長谷川「光とか空気の動きとか、建築というよりは装置を作っているようなデリケートさは、日本の建築を見直しこれからの建築を考えていく方向につながっていると思う」、塚本「ファクトに対する真摯さがかっこいい。意味に拘泥せず、ものに集中しているから客観的でデリケートな設計になる」など。そのほかにも、中川エリカさん、冨永美保さんから質問や感想をいただきました。多くの方にお運びいただきありがとうございました。充実した議論になったかと思います。今シリーズ恒例のワンコイン懇親会へも多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。次回は7月29日、岩瀬諒子さん「細部のある土木」です。夏レクチャー最終回となります、どうぞ奮ってご参加ください。

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●岩瀬諒子+東京藝術大学中山研究室合同展を開催しています

(August 5,  2017 | KU

7月29日(土)から8月9日(水)まで岩瀬諒子+東京藝術大学中山研究室合同展を開催しています。木津川遊歩道、「トコトコだんだん」の模型及びこのプロジェクトのために開発した素材、中山研究室メンバーによる調査と絵本を合わせて展示しております。

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●岩瀬諒子レクチャー「細部のある土木」を開催しました

(August 5,  2017 | KU

先週土曜日(7/29)に、 夏レクチャーシリーズ『都市におけるコモンズの再構築』最終回、岩瀬諒子レクチャー「細部のある土木」を開催しました。岩瀬さんから、景観研究室にいた修士時代からマテリアルやテクスチャーの研究をしていたこと、阪急電鉄の高架事業に携わり何もできなかった悔しさ、スイスで1年間生活していた時、ごく普通にオフィスのお昼休みに川に泳ぎに行くなどインフラと生活習慣の密接な関係から文化を生み出して行くようなインフラを作りたいと思ったことなどのお話を前段としていただきました。レクチャーは3400㎡もの木津川遊歩道プロジェクト「トコトコだんだん」のコンペから竣工までの間に起こった思いがけない出来事や乗り越えていった経過を丁寧に説明するものでした。遊歩道のほとんどを平面も立面も同じポーラスコンクリートで仕上げ、いずれ「だんだん、畑になる」ことを期待してポーラスコンクリートを積層し、180mm(1段)、360(1段)、560(1段)というあえて座りやすい高さをちょっと外したモデュールを選んだこと、吊り橋に使われるワイヤーを手すりに用いる、既製品だが問題の多いユニバーサルゲートをやめるためにチェーンポールを開発したこと、メンテナンスへの意識を持ってもらうために散水栓を地上に出したことなど、細部にわたって素材や器具を開発した経緯の説明がありました。人に寄り添うことと、人に寄り添いずぎると「土木の清々しさ」がなくなってしまう、もてなしすぎず、一人一人の自発的な振る舞いを引き出すためのバランスをどう取るか苦心を重ねたということでした。最後に学生たちから、調査と4冊の絵本「堤防と地層」、「僕の『壁』」、「空が大きくなりました」、「影のクイズ」の紹介がありました。

ディスカッションでは、塚本由晴さんから「自然資源が少ない都市では、水という資源へのアクセシビリティを高めるプロジェクト」と評価があり、香川貴範さんから「もう少し建築的なスケールを入れていってもいいのではないか」。藤村龍至さんから「たまたま恵まれた条件のプロジェクトでした、で終わらないように、NPOや民間の経済も取り入れた循環を作って行く必要がある」、中川エリカさんの「どこまで関わるか、手離れのタイミングをどのように考えているのか」という問いには「NPOに運営面を任せられるようにしたい」とのこと。増田信吾さんからは「遊歩道ではあるけど一緒に防潮堤としてのスペックが上がるような提案を見たい。高くぶ厚くしていくというのは違う、ああいう断面と平面でやっていくと新しい風景を作れるとか。」、長谷川「土木の素材をこれだけ自分なりにデザインして作っているのはわかるが、あのインターロッキングは良くない。素材をもっと追求すればだんだんを作るのでももう少しデリケートになるはず」、寺田真理子さんからは「ずっとインフラと『私』といっていて、『公共空間』とは言わないのが面白いと思った。スイスでの経験、自分の身体感覚を持って構築しているところがいい」、飯尾次郎さんから「シリーズを通して、20世紀的なフォルマリズムからどう解放されていくか、いろんなかたちで出てきていると感じる。大きな流れを共有していると思う」と。そのほかにも、能作文徳さん、tomitoの伊藤孝仁さん、冨永美保さんと、今回のレクチャーシリーズの講師が全員集まって、最終回にふさわしい白熱した議論になりました。

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●『建築的冒険者の遺伝子』が出版されました。

(August 8,  2017 | KU

北山恒さんにキュレーションしていただいたgallery IHA 2016年秋レクチャー『1970年代の建築的冒険者と現代の遺伝子』が本になりました!

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●夏レクチャー『都市のコモンズの再構築』をアーカイブしました

(August 10,  2017 | KU

2017夏レクチャー『都市のコモンズの再構築』をアーカイブしました。

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