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「すみだ向島の風景をつくる」ワークショップnews⑦:7/20に見学会とシンポジウムを開催しました。

7月20日は、見学会、概要説明、敷地選定、シンポジウムと盛りだくさんな1日でした!

見学会は江戸時代から続く曲がりくねったへび道の拡幅が実施されたところとまだ残っているところの境界、まだ残っている3連・4連の長屋、そこをリフォームしてアトリエ兼住居やギャラリー兼住居にしているところを見せていただきました。キラキラ橘商店会から1本入った路地でミュージシャンとレストランカフェの二足のわらじで活動している「サテライトキッチン」、見学時は店主スタッフみんながけん玉の世界大会に出張して不在という「ムームーカフェ」(けん玉界では知らぬ者はいない名店だそうです)、京島エリアではじめにリフォームして開店した日替わり店長の「ブンカンカフェ」、長屋を2軒ぶち抜いて作ったシェアハウス、古い架構や素材を生かしたリフォームの「Sheep Studio」、半分壊されてしまった長屋の切断面を露出したリフォーム中のアトリエ兼住居など、新旧の人々の住み方生き方を見せていただきました。それらは「古いテイストを残しながら感じよく今風にリフォームしました」というのではなく、それぞれが空間や時間をシェアしながら、古いまちの中に溶け込みつつ、「マンションに住んで都心の会社に通う」という今の都市生活者の多数派ではない、自らが選んだ生き方とともにある都市での住み方とそのものでした。

この地域には300%もの容積率が設定されたエリアもあります。しかし例えば最も小さい敷地の一つ、20平米ちょっとの空地には2mの接道しかないので、結局はせいぜい120%しか建たない。そんな「どうしようもない」空地がこの地域に点々とあります。何軒か分をまとめて壊し狭小敷地を束ねてマンションを建てる、都市計画道路を通しながら再開発をかけて新しくて強い街を作る、それしかこの地域を良くする方法はないのでしょうか。今この街で展開されている自由さ快適さはどこに行くのでしょうか。あるいは不効率性や防災上の弱さ、セキュリティやプライバシーの弱さが逆にこの地域を守っているのかもしれません。そんなことを考えさせられる見学会とシンポジウムでした。

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